二日遅れの更新で申し訳ありません。
気力を全て使い果たしていた模様です(苦笑)
さて。
應典院のトリをつとめるのは大谷高校さんです。
大谷高校さんは、去年はお休みしていましたが一昨年のHPF公演でそれまでの應典院の動員記録を塗り替えた高校でもあります。
今回のお芝居は『オズの魔法使い』がモチーフと言うこともあって、カラフルな衣装も多く見られました。
その中で、照明に良く映える白いパネル。
実はこのパネル。
後方の部分が可動式になっていて、上演中に真っ二つに分かれるのです。
ゲネを観せていただいたのですが、驚きました。
また、それが上手く生かされている。
パネルが動いて、その間からとある登場人物が現れるのですが、必ずしもそう登場しなくても良かったはず。
でも、敢えて(可動式のパネルはプロでも苦労します)そうしたことによって、お客さんの笑いは何倍にもなるのです。
そういう事に苦労を惜しまない姿勢は、非常に好感が持てます^-^
新感線などでよく使われるのですが、例えばド派手なBGMと照明が入って、電飾の付いた看板が上から降りてきて何をするかと思えば…下駄を投げてお天気占いをするだけ、みたいな(笑)
でも、その分お客さんは苦労しただけの笑顔をくれるのです。
いやはや、笑わせていただきました(笑)
さらに印象的だったのが、クリスマスツリー。
お気づきかも知れませんが、最初にあったパネルたちが消えています。
お芝居の稽古中という設定なので、練習が終わるというシーンの中でキャストが片付けてしまうのです。
そうすることによって、暗転を挟まずに転換が出来る。
よく考えています。
その際、実は転換中にこっそりと下手(しもて:客席からみて左側。逆に右側は上手(かみて)と言います)に電源ケーブルを繋いで電飾が光るようにしていました。
最後にある唯一の暗転の時にこれが光ります。
その瞬間が、とても印象的でした。
お芝居自体は50分強ということで、とてもテンポの良い、スピード感たっぷりのものでした。
とは言っても、落とすところはきちんと落とす。
『間』がしっかりとしていて、とても良いと思いました。
しかも、最後の最後であんなオチがつくとは(笑)
いや、先生のキャラはずるいとおもいます(笑)
大谷高校の皆さん、本当にお疲れ様でした。
これからも、人に笑いと感動を与える舞台を創り続けてください^-^
と、いつもならココで終わるのですが、本日は應典院の千秋楽。
高校さんのバラシの後に、基本舞台のバラシが待っているのです。
次に使われる方の為に、元に戻しておくというのは当たり前の事。
『来たときよりも美しく』というのが、我々の信念でもあります。
知り合いの劇団の主宰者さんが、こういう事を毎回言われます。
「劇場は、いわば他人の家。そこを使わせて頂くのだから、綺麗に使うのは当たり前だし、失礼の無いようにするように」
その通りだと思います。
とはいえ、次回使われる方の好意で、客席やスピーカーなどは残しておいても良いという事だったので、それもすぐに終わりました。
これが何もなくなったホールです。
本来なら、大黒幕(舞台最奥の大きな幕)もバラすのですが今日はここまで。
そういえば、ワークショップの時も大黒があったので、この状態のホールは見た事がないのではないでしょうか?
こやって見ると、何だか寂しい気持ちになってきます…。
ここには、九日間という短い間ではありましたが、沢山の笑いと汗と涙が存在していました。
楽しい思い出や悔しい思い出。
様々な感情が生まれた事でしょう。
お寺という場所は、ある意味人生の終着点を意味するものだと思います。
そこから、様々なものが『生まれる』と言うことの、なんと素晴らしいことでしょうか。
別にそういった意識が強いわけではありませんが、ふとご住職の仰っていた言葉が頭に浮かびました。
ホールから出て、驚かれた方も多かったと思います。
何しろ、まず目に飛び込んでくる光景は『墓地』。
何故そうなっているかというと、彼等は『観客』なのです。
生きている我々が『生きるという事はこんなに素晴らしいんだ』と伝える事によって『生きているいのち』と『生きていたいのち』が結ばれる。
そういった『いのちの繋がり』があるのです。
舞台監督の河村さんが『お芝居と人生は似ている』と言われました。
私もその通りだと思います。
一つの事をみんなで作り上げていく。
そしてそれを一つの形にする。
人は一人では生きてはいけません。
必ず、誰かの力を借りて、誰かの力になって生きています。
そういった事で、お芝居と人生は似ているのだと思います。
疑似的な体験かも知れませんが、お芝居の中では生きることも死ぬことも可能です。
そこに登場する人々には、必ず後ろに今まで生きたきた筈の、またはこれから体験する筈であろう『人生』があります。
自分とはかけ離れた人物にもなれます。
そうする事で、色々な人の考え方や生き方を学ぶ事が出来ます。
その素晴らしさを実感した九日間でした。
長々となってしまいましたが、皆さん本当にお疲れ様でした。
私たちも、沢山の事を学ばせていただきました。
本当にありがとう!!
前にも書きましたが、お芝居は『一期一会』
このメンバーもその通りです。
この出会いに感謝します。
皆様、お疲れ様でした^-^
この後、夜が明けるまでプールと温泉にいたことは伏せておきます(笑)
@應典院スタッフ